September 10, 2006
「ギミー・ヘブン」68点。
Story
江口洋介、安藤政信、宮崎あおいほか日本を代表する5人の人気俳優の豪華共演で贈る新感覚サイコサスペンス。ヤクザの下請けで盗撮サイトを運営する新介は、“共感覚”という誰にも理解も共有することもできない特異...(詳細こちら)
うーん。「新感覚サイコサスペンス」、新感覚過ぎてしまったかも。
タイトルロールの前衛的な映像がかなり良かった。どことなく、人間の底知れない世界を表現した印象で、どんな映画が始まるのか盛り上げるのに充分な映像だ。
スクエアフェイスセブンスヘブン(Seventh Heaven)レディース・SHC-003BU(wosv012) (スクエ...
と、盛り上がってきたところでゆっくりとした流れは変わらず、そのまま最後までいってしまう。。。
“共感覚”という特異体質に対する言及が、不自然だし説得力がない。
感覚が人と違うわけだから、もっと変わった行動をするのかと思いきや、普通に走って普通に怒って普通に愛する女性と夜を伴にする。
常に孤独で苦しい、といいながら苦悩の表情がない。
全体的に中途半端な観が否めない。
特に石田ゆり子の役どころがよく分からない。
特に後半は、映画の邪魔になっているところが多かった。

とはいえ、豪華な出演者たちの表現力は素晴らしい。
江口洋介は、自然に熱い感情を持った男を好演。こういう変わった作品だからといって、特に着色することなくいつもの雰囲気で存在感出していたのが良かった。
宮崎あおいは、まだあどけなさが残る。これは2004年の作品で、いまから2年前。しかし、あどけなさが残るとはいえクライマックスの表現力はすごい。彼女は女優になるべくしてなった女性だな。
そして、安藤政信がすごくいい。ちょっと精神的に繊細な好青年を見事に演じている。こんなに、すごかったっけ?って思うくらいに。ただカッコいいだけじゃなく、感情の波をフィルムに叩きつけて、気持ちの入った表現。素晴らしい。今後、注目の俳優だ。
個人的に松田龍平のノーブルな寡黙な雰囲気は好きだけど、この映画では充分に存在感が出てなかったのが残念。
あとは、鳥肌実。
ふと思ったけど、鳥肌実の役どころが主役の方が分かりやすい映画になったかもしれない。ストーリーテラーとしては、かなり面白いんじゃないかと思った。

いいたいこと、やりたいことは分かるけど、表現がそれに届いていないという映画。
豪華な演者だけに、惜しい。
78点(100点満点中)
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