September 18, 2006
「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」85点。
Story
『レイクサイド マーダーケース』の青山真治監督が、浅野忠信、宮崎あおいら豪華キャストの共演で贈る近未来SFドラマ。世界中に正体不明の致死ウィルスが蔓延する近未来を舞台に、音と物語の融合を試みた話題作。...(詳細こちら)
青山監督のセンスの凄さが溢れている。
スクリーンに映し出される映像と音とで人々をどこかに誘い、感動したりする。
この映画はそんな「映画の形」を感じさせるほどに、自由で豊かで、今までに観たことがないような映画だった。
そう考えれば「ユリイカ」も結構自由な映画だった。
ユリイカ―EUREKA↓関連記事
「EUREKA ユリイカ」89点。
テーマを文字にすれば、↑の「世界中に正体不明の致死ウィルスが蔓延する近未来を舞台・・・」というようにスリラーかサスペンスかのような映画を思ってしまうが、実際作品を見るとスリラーやサスペンスとは程遠い内容。
とても不思議。
音楽を感じて、映像を見る。映像を見て、音楽を感じる。
その二つの作業を、見ているものは無意識に行う。その作業の繰り返しの中で、確実にこの映画に近づき、それが心地いいものを生む。
そんな映画は今までになかったし、不思議な体験。
秋の味覚〜。rakuten
ゆるいヒューマンチックと前衛的な場面が程よく混ざっている。
時々、息が止まるような鮮やかなインパクトのあるシーンがあり、しかもまるで音楽のような流れで映画に挿入されている。
見事しかいえないような絶妙なディレクションがほとばしっている。
こんな不思議な体験を生む素晴らしい映画は、青山監督の作家性が全面に出てくるが、その作家性を狂いなく表現している出演者の力量は測り知れないものがある。
はっきり言って、この映画の言わんとしていることは、分かりづらいし簡単に共感出来るものではないのにもかかわらず、出演者たちが重ねる表現で確実に伝えられるある種の感動がある。
ほんとにそれは凄いことだと思う。
改めて青山監督の素晴らしさをしっかりと感じた。
拍手。
85点(100点満点中)

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