December 09, 2006
「甘い人生」86点。
イ・ビョンホンがやると、まったくいやらしくなく嫌味もなくクールだ。天性のカッコマン。
この映画ほど、一人の男の魂に踏み込む作品はないんじゃないだろうか。
心を押し殺して淡々と組織に従い仕事をこなしてきた男が、泥沼の地獄に落とされる。韓国映画の暴力描写は鮮烈で、イ・ビョンホンでさえもボロ雑巾のように捨てられて極限的に情けない姿でさらされる。
「何でだ。どうしてだ。」
ひるんだのはひと時。反撃に転じて鬼となる。
後半の命の儚さは、もはや北野映画を見ているようだった。ゆっくりとスローモーションになり、やっと映画は観客の感情を高ぶらせていくような感じがする。
前半のアップテンポとライトな感じ。中盤の冷たく痛々しいさ。そして、クライマックスの高潮。すばらしいウェーブで、見ているものを飲み込む。
丁寧に一人の男を見つめて、儚い恋心、ほんの数分だけ心が奪われ、それにこだわり命を危険にさらしても取り戻したいもの、失ったものは何か。。。
この映画の「儚さ」ほど儚いものは無いじゃないかと思った。そしてまた、イ・ビョンホンという俳優が持つ湖のような静かさと、一瞬だけ放出される感情の彩の鮮やかさに舌を巻いた。
クレバーで熱い魂が散る。そんな感じ。
イ・ビョンホンは間違いなくアジアを代表する俳優。「男の生き様」を描いた素晴らしい作品。
86点(100点満点中)
Story
『誰にでも秘密がある』のイ・ビョンホン主演のアクションノワール。裏社会にも通じるクールで頭脳明晰なホテルマネージャー・ソヌは、裏社会を牛耳る大物・カンから愛人・ヒスの監視を命じられる。しかし、彼は彼女(詳細こちら)
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この記事へのコメント
「わが心のオルガン」「ジャンジージャンプする」などいい俳優です。
この映画は、圧倒的なエネルギーがありますよね。で、そのエネルギーを具現化できるのはイ・ビョンホンしかいないと思わせてしまう。
ほんとにカッコいい生き方。
その他の作品も見ていきたいと思います┌|∵|┘





