June 24, 2007
言葉がない。「男たちの大和 YAMATO」。
Story
辺見じゅんの原作を『敦煌』の佐藤純彌が監督、反町隆史と中村獅童共演で描く戦争ドラマ。太平洋戦争下、祖国を守るため、戦艦大和に乗りアメリカ軍艦載機との戦いに臨んでいった若者たちの命運を描く。6億円を掛け(詳細こちら)
今の日本は、彼らに恥ずかしくないか。どうなんだ。
俺たちは、間違いなく彼らの死から始まる平和の中にいるんだ。
大きな戦争は、容赦なく小さな個人の愛情と人情と将来をなぎ倒していく。
それに唯一抗えるものは人間の精神力。平和を願う心。自分ではなくて愛する人、愛する祖国を包み込んで守りたいと考えることじゃないだろうか。
もちろん奇麗事だし、今の時代にそぐわないものかもしれない。
でも、この映画の中の若者たちはその部分にしか自分の存在を見出すことができなかった。愛する人のそばにいたいという気持ちを押し殺して、極限的に暑苦しく焦げ臭く血飛沫が飛ぶ空間で絶叫とともに果てるしか、なかった。
今の日本は、そんな彼らの美しく儚い命のあとに芽吹いたんだ。
現在を見渡して見れば、人々の命が軽い事件が闊歩し、愛なく失われる多くの人命がある。組織に委ねて奉公しても、使い捨てのように捨てられ否定され、闇の世界で孤独に末路を探さなくてはいけない人がいる。そんな姿を横目にありとあらゆる利子で私腹を肥やし、命さえも操って自分を擁護する輩がいる。国民に正義を唱えながら、乱暴に金銭をわしづかみ、無責任に官僚に責任を擦り付ける政に殉じる阿呆がいる。広告費に狂った放送免許保持者が、かっこよく慈悲なく征夷大将軍みたいにでかい顔して、庶民を下に見る。
ふざけるな。
どうかしてる。絶対にダメだ。
こんな恥ずかしい日本を、どうにか健全なものにしなくては、また災厄が悪魔の形相で襲ってくる。
本当に怖いのは人間そのものだ。
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