February 05, 2008
実感のない儚い美、脳裏に舞う。『シルク』。
男は、現実と思えない「美しさ」を追った。
大概、そういう場合は映画を見ずにDVDになっても特に見る強い衝動も感じず(ま、それは単純に忘れっぽいということ)にいて、ふと他の作品を見ながら思い出したりしてしまうのが常。
でも結果、この映画は見た。
大きな理由が、マイケル・ピットだと思う。ジョニー・デップ特集で買った雑誌Cutに彼のインタビューがあって、そのインタビューがまー普通w。「俺アウトロー。でも俳優はできたんだ」なんて、アメリカ製押尾学みたいなことを言ってて「なんか今時か、古いのかわかんねーなー」なんて思ったけど、「でも、そういう具合に言うからにはどうなんだよ、演技は?」とも思った。で、さらにいうとそのCutの彼の写真がタバコ吸ったりしてほんとアウトロー。でも映画の予告とはギャップがある。それに興味をすごく覚えた。
割と、人に運命任せるタイプの主人公。俺もそういう部分があるから分かるけど、人に流されつつも、どこかでとことん自分に正直に強くこだわりたいと思うことがある。それが、主人公にとっては日本でであった名前も知らない少女なんだろうね。
フランスの洋瓦もキラキラ、お花もふわふわな雰囲気とは正反対で描かれる遥かな土地日本。ダークでごつごつとしてて、雪に包まれ生命感が希薄な中で主人公は出会う、美少女。そこにこだわる主人公の姿は、自分だけの他人禁制の秘密の園を守っているかのようなある種「狂った」部分がある。
どこで読んだか定かじゃないけど「主人公が少女にこだわる動機がよく分からない」と書いてあった人がいたけど、動機なんて立派なものじゃなく子供じみたこだわりと、大人として少し狂った感性がさせていたのかなと感じた。
で、問題(別に問題じゃないかw)のマイケル・ピットが、いやー、良い。
流される人生と、それに抗う自分の狂気と。決して、「狂気」というほどあらぶったものはないけれど、辻褄の合わないことをしているんだ、っていう部分で罪や後悔を湛えた表現は、凄かった。
あと、キーラがすごく抑えてて、今までのイメージを払拭するものがあった。今までの目一杯の演技のままだと限界あるなーって思ってたから、すごく良かったな。
といいつつも、表現の丁寧さはあるものの、どこか寡黙に進んで行き過ぎの感が否めなかった。それが「シルク」の滑らかさと言われてしまえば、それまでだけど、映画として滑らか過ぎだと思う。
そんな中でもこの映画の一番いいところはクライマックスからラストにかけてのスピード感のある畳みかけ。謎が一糸纏わぬほどに明らかにされるとき、感情が昂る主人公と、それを見つめながら「ある場所」をバックに誰かの声が入る。。。
いやー、近年まれに見るしっくり来たラストだった。
なんだろうねー、なんか確かに儚く淡い感触だけど、悪くない。ヒットするような代物じゃないが、共感する部分が深くて楽しめた作品なのであーる。
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この記事へのコメント
・・・・ですか?
気になってましたが、僕も多分好きになる作品のような気がします。
早速近々に観にいこう^^
ではでは♪
お久しぶりですー(・o・)
この映画は、記事からもなんとなく伝わっているかもしれませんが、なんか妙に見た後も残っているような作品です。
グッとした感触がないけど、じんわりいい・・・みたいなw
是非、観てみてください♪
こんにちは。
突然のTBとコメントをお許しください。
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素直に良い映画を観れて良かったという気持ちです。
どもども☆
すんなり入ってくる映画ですよね。なんか温泉のシーンが妙に脳裏に残っていて(変な意味じゃなくて(^^;)無性に温泉行きたい気持ちですw



